KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「プロレスごっこなんだから」

研究会で印象に残った言葉。誰がいったのか忘れたけれども、

「もっといいたいこと、どんどんいってください。プロレスごっこなんだから」

プロレスごっこ……なるほど。そうかもしれない。

けっして相手を殺すところまではしない。お互いに美しい技の見せ場を作りあう。技をかけたりかけられたりというやりとりの中で流れを生み出していく。最終的には勝ったり負けたり引き分けだったりするわけだが、その結果よりもプロセスを大切にする。ごっことはいえ、お互いに体を鍛え、真剣勝負でやらないと、大けがをする。

だからもっと美しく真剣でユーモアのある論争をしたい。しかし、いいプロレスをするためには、場数を踏まなくてはだめだ。精進あるのみ。そのためにはたとえ無様な試合であっても、どんどんやっていくことだな。そうやることでしか、うまくなる道はないような気がするのだよ。かっこつけてちゃ、だめだ。臆病さを捨てること。

さて、競争ということについて考えている。「民主主義は成立しえない」ということを証明した数学者のように、「よい競争はありうるか」ということを証明したいのだ。補助線として「ルール」と「評価」を使う。