- 作者: 宇佐美寛
- 出版社/メーカー: 東信堂
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本
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作文についての本を書くことは、その著者に相当な覚悟をさせるものだが、尊敬する宇佐美先生も、冒頭にこんなことを書いている。
著者自身が、この本のありがたい教えを守りきれていない。ありがたい教えを守るには日々の練習が要るのだ。この本の主張自体は正しいのだ。著者の悪文を反面教師として、この本の主張を身につけ守るようがんばろう。
安心して読み進めよう。文章を書く上で役に立つことばかりだ。しかも具体的。
- 「はじめに」を全部削ってしまったらどうか
- そうすれば「はじめに」に何を書くべきかという覚悟ができる
- 「はじめに」はそれなしでは読者が以後を読むのに困るからある
- つまり、それ以後を読む準備をさせるために書く
- 一文一義の短い文をいくつも書く
- それをどんな順序で重ねるかに注意して書く
- 順序の原理は、読者にサービスすること
- 読者にがまんをさせない
- 理解できるように
- 飛躍がないように
- 少しずつ内容が進むように
- 序論・本論・結論といった形式的区分よりも、具体例として何を使うか
- 良い具体例さえあれば、文章は書ける
- 具体例について詳しく書こうとすると、書くことがたくさん見つかり、長く書ける
- それが良い具体例だ
- 文章の最初ですべきことは、読者との約束である
- 筆者が読者にどんなサービスをするつもりなのかを書く
- どんな問題に答えを出すのか
- 読者が今まで知らなかったことの中身を予告する