卒論提出日が間近に迫ってきて、原稿のチェックが佳境に入っています。原稿を書いている卒論生たちはそれどころではないでしょうけれども、指導を受け持っている方としては、ここまでの２年間のゼミ授業の内容や方法が、一体それでよかったのかどうかについて、深く考えさせられる時期でもあります。
で、やはりたどり着くのは、研究方法をきっちり身につけてもらうことが何よりも役に立つのではないかということです。あることを知りたいときに、どんな方法があるかについて知っていて、さらにその方法を実際に使うことができるということです。
研究のテーマについてはこちらが押しつけることはできません。こんなテーマがあるよと提案したり、示唆したりすることはできますが、押しつけることはできないのです。しかし、研究の方法については、半ば強制的に押しつけることができます。何といおうと、煮る、焼く、炒める、揚げる方法を知っていなければ、どんな料理も作ることはできません。
