工藤庸子・岩永雅也『大人のための「学問のススメ」』

大人のための「学問のススメ」 (講談社現代新書)

• 成人の学習は矛盾をはらんでいる。なぜなら、成人は社会の構成員となるための社会化が十分であり、学習が必要な存在であるとは考えられていないからである。

• 成人学習者の特性
  • 自ら自己統制能力のある人間だと考え、他人からもそう見られたいと望んでいる。
  • 自分の経験を学習の場に持ち込む傾向が強い
  • 社会的、職業的役割に応じたレディネスを持つ
  • 問題の有効な解決法の学習を求める

• テレビで提供されるコースが成人には最適である。自分でペースを作れず、他者による明瞭な評価がくだされる学習方法は重圧が強い。

• これまでは「企業のための」教育だった企業内教育が、「企業における・企業にいる間の」教育、さらに「企業内学習」へと変化している。