KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

釜山デジタル大学を訪問

釜山デジタル大学は,韓国に19校ある,サイバー大学(フルeラーニングによる大学)のひとつ.サイバー大学は,2007年に11校が高等教育機関として承認されている.それだけに,eラーニングコンテンツの質が厳格に保持されている.

学費は通学制大学の三分の一くらいで,学生は社会人が中心.在籍年限はなく,140単位取れば卒業.通常は4〜6年で卒業する.

コンテンツは2年サイクルで改訂される.内容に大きな変化がなくても収録しなおす.コンテンツには字幕を入れたり,手話を入れることができる.また,再生は,0.5〜1.5倍速にユーザ側で調節できる.

韓国では,授業コンテンツにおける著作権処理の法案が成立している.具体的にはこれから決まるが,学生から一定額を文部省が徴収して,それによって著作物を授業で自由に使えるようにするようだ.

韓国文部省によって,コンテンツ作成に携わるべき最少人数が決められている.たとえば,企画設計3人,Webデザイン6人,収録編集6人,コンテンツ管理1人,などのように.設計企画では,教育工学の専門家が雇用される.

1単位は,週25分以上のコンテンツと決められている.2単位の科目であれば,週50分以上のコンテンツである.

卒論はない.140単位修得で卒業できる.

オンライン学生の交流サークルもある.年2回は大学で開催.SNSでの交流も盛ん.

韓国では,オンライン授業と対面授業のどちらがいいかというような議論はすでに終了している.つまり,どちらの授業形態も使い,互いに補っていくということだ.