KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

堀薫夫『教育老年学の展開』

isbn:9784762015915:detail

堀薫夫を中心に,8人による執筆.

高齢者教育の独自性:

  • アファーマティブな試み:生活を良くするための教育
  • 楽観主義:病院の視点ではなく,学習の視点
  • Positivity:エイジングに対するポジティブな視点

医師は病人のみを対象とする.教育老年学は,人のポジティヴィティへの信頼に立脚する.

リサーチ・クエスチョン:

  • 高齢者はなぜ学習をするのか?
  • それは,それまでの学習とどう違うのか?
  • それは,どこに向かうのか?
  • 教育という視点で何が見えるか?

ライフサイクル論:身体性(発達段階)vs. ライフコース論:歴史性(個人別のキャリア)

  • →身体性と歴史性のバランスをとり続けるダイナミックな自己

Narrative gerontology

  • 制約としての事実の上に語りが構築される
  • それは完全なる主観
  • しかし,私事にとどまらず,脱私事化(deprivatization)される

「学習」を組み込むことの意味?

  • 旅行に学習を組み込む
  • ゲームに学習を組み込む
  • 放送大学や大学開放によって学習を解放する
  • →学習には内面を豊かにする作用がある