KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

JSiSE2日目

面白かった研究発表から。

メンタリングメールの自動送信

ログイン回数や総学習時間などの履歴データをモニターしていて、適宜メンタリングメールを送信するというもの。メールは、停滞1〜3、優良1〜3の文面に分かれている。介入としてはいいかもしれない。むしろ、自動的に送られるメールの方がイヤミがないという意味で。締切の近づいたレポートのリマインダーなんかにも応用が利く。

セカンドライフの教育への応用

ソーシャル・プレゼンスが教育の情意レベルに効くということ。そして、それが学習にどうつながるか。チャットに参加しなくても他の人から自分が見えていること、レクチャーを聞くときも他の人の姿が見えていること、こうしたことがどのような効果となるのか。動機づけが上がるのか、邪魔になるのか。

学習マンガのナラティブアプローチ

マンガを使って、学習内容をわかりやすく、楽しくするというアプローチではなく、マンガが描く多義的な視点の中から、学習のポイントを見つけることこそが学習であるというアプローチ。ビジネス教育、企業内教育に適用可能。マンガによって学習者が主人公になったつもりで進めていくという、学習方法。状況や文脈の中から、何が重要かというパターンを見いだすという意味では、Batesonの学習II的なものだ。

ストーリー・センタード・カリキュラム(SCC)

「社会人学生が多いのに、また会社ストーリーでは夢がないのでは?」と質問してみた。いや、それでも燃えるという。そうすると、現実の会社の(ちょっとイヤな)仕事とSCCシナリオの会社物語ではどこらへんにギャップがあるのかということがポイントになるような気がした。

大学院では「研究者ストーリー」でSCCが組めるかな? 一流の研究者になるためにはどんな課題をこなしていかなければならないか。夢がない? ある?