リンデマン『成人教育の意味』

成人教育の意味

訳者が言うように散漫な本だけど。。。

• 成人教育の四つの特徴
  • 教育は生活である。
  • 成人教育は非職業的な性格を持つ→ノールズの主張とは逆。リンデマンは知識の専門分化が人間の断片化につながると考えていた。
  • 成人教育は、状況を経由するものであり、教科を経由するものではない。
  • 成人教育の資源は、学習者の経験に求められる。

• 教科は、専門家が関心を寄せた知識の一部分に単に便宜的に与えられたラベルにすぎない。

• 成人教育には、幸い入学試験も卒業試験もない。成人学習者は、自発的に講座に参加し、学習内容が興味・関心の基準を下回ったときはいつでもやめていく。

• 今日では、デューイを生涯教育論者として捉えようとする動きもあるが、リンデマンの成人教育論は、デューイの教育哲学を成人教育の原理として組みかえたものと見ることができる。例えば、学習者の経験開発の重要性、学習者の成長が教育の目的であること、状況経由の学習、問題解決学習といった特徴は、デューイらの進歩主義的教育論と軌を一にしているといえる。