さて、そろそろ2011年も終わり。今日は、修論のチェックをして、研究室の仕事納めとした。まあ、正直、今年度の修論については、ハラハラした。2人については目途が立ったけど、まだ1人残っているので、ある種賭けのような状態が続いている。こうなったら、任せるしかない。
指導教員の役目としては、研究をコンスタントに進めるためのペースメーカーのような役割が大きいと思っているので、最後の最後でハラハラするというのは、自分の役割が果たせなかったことの証拠でもある。どうか、来年はもっとうまく進められますように。
直前にここで紹介した、Geoff Colvin『究極の鍛錬』では、訓練のモデルとして次のような分類を提示している。
- 音楽モデル:手本があり、その通りにできるようになることが重要。他にスピーチやプレゼンなど。
- チェスモデル:ケースを覚えることが重要。他にビジネススクールのケーススタディなど。
- スポーツモデル:同じケースはなく、特定の能力を鍛え、底力を増強することが重要。
とすれば、研究の訓練はこれらのどの分類に入るのだろうか。同じケースはないという点では、スポーツモデルに入りそうだ。とすれば、研究における「底力を増強する」とは具体的にどういうことになるのだろうか。