リクルートマネジメントソリューションズ(RMS)から依頼されて、第12回ナレッジ共有会というイベントで、3時間のアドラー心理学ワークショップを開きました。100人の参加者はRMSとの契約をしている講師・トレーナーの方々です。
ワークショップのテーマについては、インストラクショナルデザインとアドラー心理学の選択肢がありました。打ち合わせしている中で、アドラー心理学がいいだろうということでこのテーマになりました。
これは当たりだったようで、3時間のワークショップは熱気のうちにあっという間に過ぎて行きました。見本として持っていった本もほとんど売れました。
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私のプログラムの前に、ATD(Association for Talent Development, 以前のASTD)大会の報告があり、人材開発の最新の動向を1時間で知ることができました。とても得した気分です。
今注目されているトピックは次のようなものです。
オプラ・ウィンフリーのキーノートでは、自分自身を大切にする、どう貢献できるか、意図 intention、人間としてのwholeness、self-compassion。
機械との協働:Siriやボットと一緒に働くことが普通になるだろう。4つのB=Buy→Build→Borrow→BOT
フィードバック:アジャイルに進めていくためにはすごく重要。だけど、フィードバックを受けることに恐れを抱いてしまう。リーダーは自分からフィードバックを求めていこう。「ねえ、どうだった?」と聞こう。フィードバックを評価ではなくギフトとして考えよう。
フォローアップにチャットボットを使うのはいいみたい。人間相手よりも気軽に話せるようだ。(Elizaの現代版かもね)
優れたリーダーは5-6個の強みを持っている。リアクションが速い。文脈で語れる。ナルシシズム。優れているほど自分を過小評価する。
対面コミュニケーションの3/4はノンバーバル。だからオンラインコミュニケーションでは「デジタルボディランゲージ」が大切。例えばLINEの「既読」とか、返信の速さとか。
VRは単なる記憶ではなく、エピソード記憶を作り出すようだ。だから記憶に残りやすい。
これからの学習環境は、Personalizedがキー。PUSH/PULL+PREDICT、つまり学習者の次を予測して、介入していくこと。Adaptive Learningが主流になるだろう。
オーセンティックなリーダーシップの3条件。Wisdom, Love, Courage.