KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【山口4日目】香月泰雄のシベリア・シリーズ、サビエル記念聖堂

2024年8月10日(土)

山口4日目で最終日。滞在も3日目を過ぎる頃になると、街が自分に馴染んでくるのを感じる。まったくの異邦人から街の人に近づいたような気がする。

新山口駅から山口駅に。新幹線駅の新山口駅に比べると山口駅は昔のままの駅という感じだ。そこから歩いて山口県立美術館へ。たまたま8月25日まで「香月(かづき)泰雄のシベリア・シリーズ」という特別展が開かれていたので、ラッキーだった。

香月は長門市三隅の出身で、画家として頭角を現し始めたときに太平洋戦争の兵士として従軍した。その後シベリアに抑留された。復員後にその体験をもとに描いたのがシベリア・シリーズ。暗く、力強い絵に添えられた自筆の解説文が、一見抽象的な絵の意味を示してくれる。

映画『ラーゲリより愛をこめて』を見ていたので、シベリア抑留の生活がどんなものだったかをイメージできる。それと香月の絵を重ねてみると想いが胸に迫ってくる。ダモイ(帰国)のルートはやはりナホトカから舞鶴、そして山口ということだった。

常設展は山口市出身で尾道で創作した小林和作(わさく)の風景画をたくさん見ることができた。和作は色々なところに創作旅行をしていて、旅先ではスケッチだけをして、そのあと油絵に仕上げたのだそうだ。

帰り道に、サビエル記念聖堂に寄った。モダンで美しい教会だった。2階建てで1階は展示がたくさんあった。ザビエルの道のりも興味がある。

今回はこれでおしまいにしておく。山口にはまだまだ行きたいところがある。特に秋吉台、秋芳洞は次回のために残しておく。