KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

なかなか休講にしない

ごほごほ。ああ、しんど。喉が痛くて咳がでる。身体がだるい。

——日記を読んでみても、風邪をひいている人がけっこういるようだ。

まいったね。こんな時期に。でも無理して授業に出かけた。TAも頼んであるし、100人以上のクラスを簡単に休講にできない。

——休講にすればいいのに。学生は喜ぶよ。あなたは本当に休講をしない人だな。

そうね。よほどのことがない限り、平日には出張をいれないようにしているし。

——偉いというべきか。大学教員の中には休講だらけの先生もいるのに。

ちょっと無理して授業をしたんだけどね。やっぱりしんどいから、1時間くらいで終わりにした。そうしたら、授業の終わりに書いてもらっている質問書の中に「もっとちゃんと授業をして欲しい。時間の無駄だ」という意見があった。

——おっと、手厳しい。

この授業は2コマ連続で、ちゃんとやれば3時間はかかるからね。1時間で終わったので、損した気分になったのかもしれない。

——拘束されて無意味な話を聞かされるほうが時間の無駄だと思うけどな。授業が早く終わって、自分の自由な時間になったのだから無駄とはいえないだろう。

まあいろいろな考え方があるさ。本当に授業料を返してくれということをいいたいならそれは正しい感覚だろう。最近の学生は休講だといって単純に喜ぶことはなくなっている気がする。僕が学生の時はひたすら喜んだけどね。

——あなたの学生時代は授業をよくさぼるほうだったな。

まあね。でも振り返ってみれば、聞くだけの授業から学んだものはほとんど残っていない。それよりも、自分で読んだ本や、もぐりで参加したゼミから学んだこと、研究室の先輩からしごかれたことなんかが今の自分を作っていると感じる。だから授業だけは真面目に出てくる学生を見ると、「それだけでいいのか?」と聞きたくなってしまうね。まあ、彼らなりにやっているのだと思うけど。

——まあとにかく体調を早く戻すことだな。