KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

神戸の研究会ででた質問と回答

神戸の研究会ででた質問と回答を記録しておこう。

今回はそのためにICレコーダを持っていって、録音しておいた。

Q. 学生の孤独感が問題ということですが、LMSのほうで自己紹介をしたりといったことはサポートしているのでしょうか。

A. 自己紹介や、BBSでのやりとりは活発なのですが、どうも孤独感の解消にはそれ以上の何かか必要なようです。それは、当初あまり予想していなかったのですが、「スクーリングになるべくでたい」というような学生の要望からも示唆されます。要は、一緒に学んでいる人たちに会いたい、オンデマンド授業で顔を見ている先生と実際にあって話してみたいというようなことがひとつあると思います。

Q. eスクールの学生が大変良く勉強するという話でしたが、それは何が原因なのでしょうか。先生の授業がよいのか、教育コーチが働いているのか、それとも学生の動機づけが高いからなのか。

A. 学生の動機づけが高いことが第一の要因です。学生は社会人が中心です。すでに仕事を持っていて、その中から週10数時間を勉強に充てる。授業料もけっして安くはない。そうしたことを納得して入ってくるわけですから、相当高い動機づけをもっています。

授業の内容については、通学制と同じレベルといっていいと思いますが、eスクールの学生の熱意が、BBS討論などでの活発さを生み、それが授業を提供する教員にもフィードバックされて、さらに良い授業を生み出すというサイクルが働きだしているように感じます。

Q. eラーニング化することによって授業の質が向上するというお話がありましたが、具体的に言うと何がどれくらい向上するのでしょうか。

A. たとえば、私は統計学を受け持っているのですが、通学制ですとわかりにくい部分というのが教員にフィードバックされにくい。しかし、eラーニングですと、教材でちょっとわからないところがあると、BBSにざーっと質問投稿が並ぶわけですよね。そうしたら、教材を改善せざるを得ないし、追加の解説をしないわけにはいきません。そうしたリアルタイムのフィードバックが強力に効いてきますので、授業の質も向上するということです。