去年に引き続き,放送教育の分科会の助言者として.今回の話はちょっとテーマを大きくして,「通信制高校の10年後」というのにした.ポイントは次の通り:
これを支えるデータとしては:
通信制高校の方はいつでも走り出せる.ストップをかけているのは,通信制課程をしばっている「高等学校通信教育規定」だ.そこでは,添削指導,面接指導をメインの教育方法と位置づけ,「放送その他の多様なメディアを利用した指導」は,サブの位置づけなのだ.サブであるから,放送教育・eラーニングを含むメディアを利用した教育に制限がかかる.
これは,逆だろう.通信制高校が真に「通信制」になるためには,多様なメディアを利用した教育だけですべてを満たすようにしなければならない.それで足りないときに面接指導をするべきだ.そうでないなら「通信制」とは呼べないのではないか.このことに,教員も含めた人々が気づいたとき,通信制高校の「破壊的イノベーション」が始まるだろう.