KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

電子書籍は書かれる文体を変えるだろう

Kindle paperwhiteを買ってから、使い勝手を実験してみたが、それ以降はそのままにしておいた。最近になって、100円のKindle本が充実してきたので、何冊か購入した。

小飼弾『弾言---成功する人生とバランスシートの使い方』はその中の一冊。これを、KindleiPhone 4SNexus 7の3種類で読んでみた。そうすると明らかにKindleが読みやすい。光る液晶画面では、長時間の読書はあまり向いていないと感じた。逆に、通勤などのすきま時間に読むのであれば、携帯できるiPhoneが向いている。落ち着いて読みたいというのであれば、だんぜんpaperwhiteだ。

モノクロの電子ペーパー上に展開された紙面は、違和感なく頭に入ってくる感じだ。マーカーをつけたいところには、ハイライト機能を使えばよい。ハイライトした部分は、あとでまとめて閲覧することができる。これは非常に便利。1冊の本を振り返ることが簡単にできる。

電子書籍で読みやすい書き方というのもありそうだ。1つのセクションが長くなると、何が話題になっているのかわからなくなるので、細かくセクションを区切って、わかりやすい小見出しをつけるのがポイントになりそうだ。細かく区切りすぎると、逆にわかりにくくなるので、ここは研究トピックになりそうだ。

それから、少し冗長な文体のほうがいいかもしれない。紙の本と違って、ページ数の制約がゆるくなるので、切り詰めたソリッドな文体よりも、会話的で冗長な文体が好まれるだろう。

それから、本文に加えて、短いリード文と振り返り用のまとめ文があるとよい。これは本文の冗長性をさらに増すことになるだろうが、ページ数の制約がゆるいので、積極的に使った方がいいだろう。

みんなが電子書籍で読むようになれば、確実に、書かれる文体にも影響が出てくることになるだろう。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

これは「モノ、ヒト、カネ」のバランスシートで人生を考えよう、という提案の本。

  • 売れる本には、実体験に基づいたいいことが書いてある。
  • プッシュ型の情報(テレビなど)を捨ててみる。
  • ブログで自分の状態を知る。
  • 優れた外科医は日々お稽古をしている。
  • 他人のためにやっていると思っていることもすべて自分のためにやっている。
  • 目的を設定することは、手段である。視野を狭めてやりやすくする。
  • こじれた人間関係はいったん損切りする。