KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

スピーチの中で「無言」をコントロールできるようになれば、一級のスピーチになります

みなさん、こんにちは。

研究会では、たくさんの研究発表を聞くことになります。自分の研究をいかにして多くの人に伝えるかということは、研究の内容が貴重なものであればあるほど、努力に値することです。なげやりなプレゼンテーションは、中身もそれくらいのものであることが多いのです。

スライドに関しては、良いものを真似することで、ある程度の水準に達することができます。実際、あまりひどいスライドを見ることは少なくなりました。

とすると、課題はスピーチ、話し方です。実際のところ、スライドに関するアドバイスは簡単にできます。しかし、話し方については、フィードバックはなかなか難しいものです。しかし、以下の点に注意すると、すぐにスピーチがうまくなります。

ひとつは、口癖を言わないようにすることです。だれでも口癖があります。たとえば常に「えー」と言ってしまう人。「あのー」を連発する人(私です)。聞いている方も、口癖にはすぐに慣れますので致命的ではありません。しかし、口癖をいわないようにするだけで、メリハリの効いたスピーチになります。

なぜ、口癖を言ってしまうかというと、「空白」あるいは「無言」がこわいのです。空白を埋めるために、「えー」と言ってしまうのです。

直しかたは簡単です。口癖を言う直前に、口を閉じるのです。「えー」と言いそうになったら、口を閉じます。「あのー」と言いそうになったら、口を閉じます。そうすると、その時間は空白になります。その空白に耐える練習をするのです。

聴衆にとっては、空白は不自然ではありません。それどころか、空白があることで、「おや、次は何を言うのかな」という期待が高まります。逆に、「えー」や「あのー」で埋められたスピーチは退屈なものになります。スピーチの中で「無言」をコントロールできるようになれば、一級のスピーチになります。

練習してみましょう。

では、またあした。