KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

iPad miniは旅のお供にぴったり/森村誠一『老いる意味』

2021年10月23日(土)

先日の函館出張のときに、手に入れたばかりの iPad mini (2021) を持っていきました。このサイズ感は、旅のお供にぴったりです。私は、iPad Pro 11インチも使っていますけど、11インチだと気軽にカバンから出すという感じではないのです。iPad miniはA5判型のノートサイズなので、取り出しやすいのです。

さらには新幹線のWiFiにつないで、Zoomをすることもできました。もちろん他にお客さんがいる場合は、声を出すのは控えなければなりません。しかし、視聴するだけなら十分に可能です。そのときも、このサイズ感がぴったりです。iPad 11インチではちょっと大きすぎるし、かといってiPhoneでは画面が小さすぎます。

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そんな iPad mini にKindleアプリを入れて、本を読むのにもこのサイズはベストマッチです。今回は、森村誠一の『老いる意味』を読みました。旅に読むなら、随筆・エッセイ的なものがいいです。理論的な内容のものは頭が疲れてしまいますので。

 

 

この本は作家の筆者が老人性うつになってしまったことから話が始まり、そこから回復して考えたことが綴られています。うつになって文章が書けなくなったことは、作家にとっては何より辛いことで、それが文面ににじみ出ていました。筆者がそこから回復して、この本が書けるようになってよかったです。

著者は私よりも年齢がかなり上ですけど、切実な話が書かれていてためになりました。私がまとめてみれば次がポイントです。

・残したくないものを整理する
・量から質に転換する
・やりたいことをやっておく

こうして書いてみると当たり前のことです。しかし、常に心がけておかなければ、時間ばかりがたってしまい、まずい、もう時間がない、ということになりかねません。明日死んでもいいように今日を生きておくということですね。

広報誌 CAMPUS NOW にオープンカレッジのオンライン講座についての記事が載りました

2021年10月22日(金)

早稲田大学広報誌 CAMPUS NOW No.241(2021年10月号)に、早稲田大学オープンカレッジのオンライン講座についての記事が載りました。2021年8-9月に3回連続でZoomで開催したエクステンションセンターの「アドラー心理学入門講座」が見開き2ページに紹介されています。

この冊子は以下のところからPDFでダウンロードして読むことができます。

https://www.waseda.jp/top/news/75924

この記事は、私のオンライン講座を視聴して原稿にまとめてくれたものです。講座の特徴を端的に書いていただき、うれしく思っています。

エスクテンションのオンライン講座の様子は次の記事で書きました。もしよろしければお読みください。

https://note.com/kogolab/n/ne4e66af6cf4b

https://note.com/kogolab/n/n1ee1b859372f

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ゴッホが「絵はひとはけで描くものだ」の境地に至るまで

2021年10月21日(木)

Amazon プライムで「永遠の門 ゴッホの見た未来」を観て、ちょっと感動したこともあって、東京都美術館の「ゴッホ展」に行ってきました。

平日の昼間で、しかも入場時間指定だったので、混んではいないだろうと思っていましたが、かなり混んでいました。東京を舐めてはいけませんね。私が美術館に行くのは、地方都市でのことが多いので、たいていはガラガラの状態で、それが普通のこととして体に染み付いていたみたいです。行列を作って絵を見たのは久しぶりでした。

というわけで落ち着いて見ることはできなかったのですが、ゴッホの絵を時代順に通して見ることで気がついたことはありました。初めからゴッホの絵が出来ていたわけではないということです。

・オランダ時代にめちゃくちゃたくさんのデッサンをしていて、それが基礎になっている
・それから他の印象派の画家の作風を真似て練習している
・最後にアルルに来てから自分のオリジナルの描き方を見出す

ここにきて「絵はひとはけで描くものだ」という境地に至るのですね。その土台として、たくさんのデッサンによる観察眼と再構成するスキルが必要だったのです。

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