KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

2023年度のインストラクショナルデザインを開発する

2022年7月29日(金)  

2023年度のインストラクショナルデザインのコースを新しいものにしようと考えています。新しいところは、基本的心理欲求理論と社会情動的スキルを組み込んだものにするという点です。  

基本的心理欲求理論は、できる(Competency)、つながる(Relationship)、自律する(Autonomy)の3つの柱からなっています。これに従来のインストラクショナルデザインのモデルを配置していくというやり方です。  

具体的にはこんな感じです。全14回として、

 - 1回 イントロ:インストラクショナルデザインx基本的心理欲求x社会情動的スキル  

- 2-5回 「できる」を感じさせるためのIDモデル:スモールステップ、フィードバック、限界的練習、足場かけ、モデリング、意志力と習慣化
 → 自分の学び方を知り、自分のコントロールの仕方を学ぶ  

- 6-9回 「つながる」を感じさせるためのIDモデル:ジグソー法、ピアインストラクション、グループワーク、プロジェクト学習
 → 他者を知り、折り合い、協力する方法を学ぶ  

- 10-13回 「自律する」を感じさせるためのIDモデル:自己決定性、選択肢の配置、記録をつける、計画を柔軟に変える、振り返る
 → 感情の意味を読み取り、計画し、実行に移す方法を学ぶ  

- 14回 まとめ  

授業の各回でワークをしながら、社会情動的スキルを自然な形で学んでいきます。これが裏のカリキュラムとして働きます。

2023年度のインストラクショナルデザインを開発する

2022年7月29日(金)  

2023年度のインストラクショナルデザインのコースを新しいものにしようと考えています。新しいところは、基本的心理欲求理論と社会情動的スキルを組み込んだものにするという点です。  

基本的心理欲求理論は、できる(Competency)、つながる(Relationship)、自律する(Autonomy)の3つの柱からなっています。これに従来のインストラクショナルデザインのモデルを配置していくというやり方です。  

具体的にはこんな感じです。全14回として、

 - 1回 イントロ:インストラクショナルデザインx基本的心理欲求x社会情動的スキル  

- 2-5回 「できる」を感じさせるためのIDモデル:スモールステップ、フィードバック、限界的練習、足場かけ、モデリング、意志力と習慣化
 → 自分の学び方を知り、自分のコントロールの仕方を学ぶ  

- 6-9回 「つながる」を感じさせるためのIDモデル:ジグソー法、ピアインストラクション、グループワーク、プロジェクト学習
 → 他者を知り、折り合い、協力する方法を学ぶ  

- 10-13回 「自律する」を感じさせるためのIDモデル:自己決定性、選択肢の配置、記録をつける、計画を柔軟に変える、振り返る
 → 感情の意味を読み取り、計画し、実行に移す方法を学ぶ  

- 14回 まとめ  

授業の各回でワークをしながら、社会情動的スキルを自然な形で学んでいきます。これが裏のカリキュラムとして働きます。

長期的なコンサルテーションをしてアクションリサーチにする

2022年7月28(木)

 無藤隆『現場と学問のふれあうところ―教育実践の現場から立ち上がる心理学』(新曜社, 2007)を少しずつ読んでいます。  

この本、Amazonではレビューがまだないですけれども、本当にいい本です。エッセイのように読みやすく、しかし、理論的土台がしっかりしていて、具体的でありながら理論的背景が見えてくる。私もこのような本を一冊は書いてみたいと思います。  

その中で、著者が保育園のコンサルテーション(年2, 3回)をしながら、その園が長期的に変化していったことを、アクションリサーチの文脈で書いています。こういう仕事は意味があるなあと感心しました。  

もしかすると定年後はそういう仕事というか研究をするのがいいのかなと思っています。改善を望んでいる組織に年に2回くらいの頻度で入っていき、コンサルテーションを行う。それを数年から10年くらい続けて、その変化を検証していくようなことです。  

単発のコンサルテーションというか、講演やワークショップはこれまでに多数してきました。しかし、継続的に関わっているところがあるかというと、ないのですね。これからはそういう研究をしてみたいと思うのです。