KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

長期的なコンサルテーションをしてアクションリサーチにする

2022年7月28(木)

 無藤隆『現場と学問のふれあうところ―教育実践の現場から立ち上がる心理学』(新曜社, 2007)を少しずつ読んでいます。  

この本、Amazonではレビューがまだないですけれども、本当にいい本です。エッセイのように読みやすく、しかし、理論的土台がしっかりしていて、具体的でありながら理論的背景が見えてくる。私もこのような本を一冊は書いてみたいと思います。  

その中で、著者が保育園のコンサルテーション(年2, 3回)をしながら、その園が長期的に変化していったことを、アクションリサーチの文脈で書いています。こういう仕事は意味があるなあと感心しました。  

もしかすると定年後はそういう仕事というか研究をするのがいいのかなと思っています。改善を望んでいる組織に年に2回くらいの頻度で入っていき、コンサルテーションを行う。それを数年から10年くらい続けて、その変化を検証していくようなことです。  

単発のコンサルテーションというか、講演やワークショップはこれまでに多数してきました。しかし、継続的に関わっているところがあるかというと、ないのですね。これからはそういう研究をしてみたいと思うのです。