KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ぴかちゅーの万歩計

 妻がぴかちゅーの万歩計を手に入れて喜んでいる。あ〜、ぴかちゅーがシャワー浴びてるだの、お砂遊びしている、かわい〜だの、いちいち騒ぐ。そのたびに私は、液晶をのぞき込んで、あ、ほんとだ、すごいね(←何が?)とあいづちを打ってあげなくてはならない。やっかいなことだが、夫婦生活を円滑に進めるためにはこういうどうでもいいことが大事なのだ。

  • あ、そういえば、はせぴーもぴかちゅーの万歩計をやっていたな。
  • 誰それ? はせぴー?
  • 岡大の先生。長谷川さん。
  • はせぴーっていうの? うぷ(←ウケている)

 ほら、ここに「ピカチュウ万歩計で何歩」って書いてあるでしょ、といって長谷川さんのホームページを見せる。妻、複雑な顔。今、妻の脳味噌の中をのぞき込んでみたら、どんな「はせぴーイメージ」ができあがっているのだろうか。知りたい。むしょうに。

 それはともかく、わたしもなんとなく万歩計が欲しくなったので近くのおもちゃ屋に出向く。そこにはぴかちゅーの万歩計とキティちゃんの万歩計があった。同じものを買うのもつまらないし、かといってキティちゃんの万歩計には躊躇がある。そこで「てくてくエンジェル」というハドソン製のものにした。これは消費カロリーや歩いた距離、ノルマ達成度などの機能があるのだ(←えばる)。

 てくてくエンジェルを買っていると、一人のじいちゃんがやってきて店員に尋ねた。「万歩計ないけ?」(←富山弁)「あ、そこに並んでます」じいちゃんは、ぴかちゅーの万歩計を手にとって、「か、なにけ?(これは何?)うさぎけ?」「そ、それは、ぴかちゅー…」と店員。じいちゃんにぴかちゅーは通じんだろう。「もっと簡単なのないがけ?」じいちゃんにぴかちゅーのキャラクターは不要なのであった。じいちゃんが最終的に何を選んだのかまでは見届けなかった。しかし、もしじいちゃんがぴかちゅーを買っていったら、ひょっとして家族で人気者になれたかもね、と私はふと思った。