KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

子供につけた万歩計

 きのう朝、職場に着いてみると、何か忘れ物をしたような気がした。何か腰のあたりがさみしい。万歩計である。てくてくエンジェルである。略して、てくエン。これを家に忘れてきた。

 これまで毎日てくエンといっしょに生活をしてきたので、最初はアメーバみたいだったジェルくん(てくエンの中に住んでいる成長キャラクターである)も、手足のはっきりしたかわいい生き物に成長しているのである。てくエンの仕組みは、一日の歩数ノルマが設定され、それを超過すればすくすくとキャラクターが育っていく。ノルマ達成がならないと、ぐれるらしい。

 私はジェルくんを一生懸命育てるために、名古屋での結婚式の時ですら、礼服の下にてくエンを着けていたのだ。おかげでその日は8000歩でノルマを達成できた。結婚式というのは意外と歩くものだということがわかった。毎日結婚式に招待されていれば、さぞや健康のためにいいだろう。

 ノルマの設定は自動にしてあり、その人が歩く歩数で変動する。最初は3000歩だったが、よく歩いていたので、現在は5000歩に設定変更されていた。

 さて、てくエンを家に忘れてきたことに気づいた私は、急いで自宅に電話した。

  • もしもし、ちはるだけど、万歩計を忘れてきた。
  • それがどうかした?(←妻)
  • あなたがしているぴかちゅー万歩計と一緒に私のも着けておいてくれないか。
  • ???
  • ノルマを達成したいんだよ。そうじゃないとジェルくんがぐれてしまうんだよ。

 一日の仕事を終えて、自宅に戻ってみると、妻のおかげでてくエンの歩数は4000歩と少しだった。しかし、これでは5000歩のノルマが達成できない。私はてくエンを手で振り始めた。しかし歩数は伸びない。ずっと手で振っているわけにもいかない。目の前に娘がいた。

  • そうだ、この小型戦車のようにはい回っている子供に万歩計をつければ、ノルマを達成できるかも知れない

 思う間もなく、私はそれを実行していた。