KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

大学の授業実践の研究会を夢想する

私もおそまきながらインターネットやパソコンを利用した「授業改善」に取り組んでいる。私の方は、実験授業の機会を非常に楽しんでいるのだが、肝心の授業の方はというと、どうも一方通行であったり、プレゼンテーションの形式のみ「進んで」、「内容」がともなわないこともあったように感じている。授業も残りわずかである。セメスター終了したら授業のアンケートをとってみることにしよう。

  • ノートパソコン実験授業日誌(99/01/08)

今回は自分としては実験的な試みで、学生にチームを組んで展示計画を作らせると言う、今はやり?のコラボレーション(共同作業)的授業というのをしてみた。途中かなりドタバタしたが、何とか最後までたどり着けてほっとしている。

  • 愚一記(99/01/09)

 Web日記を読んでいてよかったなと思うのは、こうした文章にめぐりあったときだ。そうして大学の授業実践の体験をお互いに交換できるような場があれば素敵だなと思う。はっきり言って、誰も「正しい」大学の授業のやり方を知らない。ただ、うまくいった授業とダメな授業があるだけだ。もしうまくいった授業があれば、そのやり方を知ることで自分の授業が良くなる可能性は大きくなる。そのためのインターネットでつながれたサイバーな研究会を夢想する。

 地方に在住する不利のひとつは、人口密度が小さいために、研究者や大学院生ら有志で行う研究会が少ないことだが、インターネットの時代になってその不利も気にならなくなっている。たとえば、月一回くらいの持ち回りでメンバーが自分の授業を紹介する。それはメールマガジンでもいいし、自分のWebページに掲示してもいい。他のメンバーはそれを読んで、メーリングリストを使って質問したり、議論をしたりする。最終的には、それらを編集して(なかなか大変な仕事だが)メールマガジン化するか、どこかに専用のWebページを作って載せる。そうして良い授業をするためにヒントとなるような資料が蓄積される。

 教科や領域、また教養と専門とを問わず、さまざまな授業実践のやり方を知ることで、大学の教員は授業方法のレパートリーを増やす。私の仮説では、大学教員の授業に関する技量は、このレパートリーをどれほど持っているかということに相関するのではないかと考えている。サイバーな研究会、やりませんか?