KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「人の話を聞かないとは何事ですか」

——岸見一郎さんのページに、教師がたくさん集まったパーティのときに「人の話を聞かないとは何事ですか」と説教を始めた人がいたことが書かれている(5/24-心がざわざわ)。「日頃あなたたちは生徒に静かにしなさい、といっているのでしょう?」と。

面白いね。きっとこの人も偉い先生なんだろうね。周りの人が歓談に夢中になっていて、自分のスピーチを聞かないことが許せないんだな。ところで、マナー知らずの私に、教えて欲しいんだけど、立食パーティの時のスピーチはみんな黙って聞かなくちゃいけないんだろうかね。それがマナーなのかな。時々偉い大御所がスピーチを始めると、みんなその場で直立不動になって聞いたりするね。けっこう、滑稽。

——日本でも立食パーティが多くなってきたけど、どうなんだろうね。しかし、聴衆が行儀良くスピーチを聞くということは、スピーチをする人が、短くて面白い話をすること、少なくともその努力をするということが保証されてのことだと思うね。だって参加者はその人のスピーチを聴きに来たわけじゃない。旧友に会いに来たんだ。それが証拠に、パーティの案内状にはスピーチする人の名前は紹介されていないでしょ。スピーチはメインじゃない。面白いんなら聞くよというスタンス。

ましてやお説教を聴きに来たんじゃない。もし自分のスピーチを聴いて欲しいのなら、クラッカーをパン!と鳴らすとか、壇上でずっこけるとか、いきなり歌い出すとか、注意を引くいろんな方法がある。そういうことを考えずに、「私が話すんだから、きみらは静かに聴くべきだ」という硬直した考えにとらわれる。そこが問題のような気がするよ。

——だから「ひっこめー」というヤジを飛ばした人は、賞賛されるね。硬直した考えには「ひっこめー」だ。

おお、過激な人工知能