KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

PCカンファレンス1日目

 信州大学工学部にてPCカンファレンスの一日目。会場は長野駅から歩くと、時間がかかる。朝十時から一番目の発表。一番目にしては、聴衆は50人ほど集まっている。大学の統計学の授業を紹介しながら、個別化教授システムについて話す。

 質問は、九州大学の久米さんを始めとしてたくさん出た。

  1. プロクターが学生に教えるのではなく、学生同士の教えあいの状況はどうなっているのか。
  2. プログラム学習とはどこが違うのか。
  3. 紙メディアではなく、電子メディアでやる必要性はどこにあるのか。
  4. プロクター確保のシステム化はどうやったらいいのか。

 といったところ。質問がたくさん出てくるのが、発表していて一番うれしい。

 午後はセッションの司会を頼まれる。コンピュータを使った外国語教育(CALL)の実践と研究はかなり進んでいるようだ。勉強になる。特に、英文の単語を何個かおきに空白にして、それを穴埋めさせるテスト「クローズテスト」は興味深い。もともとは、英文の難易度を測るものさしとして、クローズテストが開発されたのだが、これをテストとして使ってみると、聞きとりと読みの成績と強い相関があることが明らかになった。それで注目されているとのことだ。日本語で、クローズテストができないものかと考えていたら、漢字の部分を空白にしてはどうかというアイデアがフロアから出てきた。面白い。

 夜6時から8時まで、お弁当を食べながら、イブニングトークの進行役をする。十数名の参加者はみんな大学教育を真剣に考えている人たちで、熱い議論が続く。とりわけ東京歯科大学の小島先生は、真剣で熱心。ああいうふうに歳を重ねたいものだと思う。

 きょうは一日、盛りだくさん。充実した時間であった。十分満足したので、あした富山に帰ろうと思う。大会はあと二日あるんだけどね。