KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

学会の会場/英語の使用 日本心理学会大会@京都国際会館

日本心理学会大会の続き。

京都国際会館は大会会場としてはぴったりのところだった。いつも大会は費用の都合により、大学の中でやっているので新鮮だった。やればできるのだ。

大学を会場にすると場所代は安いか、あるいはタダなんだけれども、空調はたいていないし、急ごしらえのスクリーンはみにくかったりして、条件は悪い。京都国際会館はどれくらいの値段で借りられるのかしらないが、たぶんホテルを会場にするよりは安いのだろう、それでもかなりの金額はかかっているはず。でも、やるとなればできるのだ。おそらく、これから大会は、ホテルやコンベンションセンターで開かれるケースが増えていくのではないだろうか。

今回は自分の発表もないので、ぶらぶらと気ままに聴講していた。

きのう、日記に書いたガーゲンさんの講演は、英語であったが、スクリーンには日本語の要約スライドが映されていた。これはなかなかいい方法だ。逐次通訳よりも時間の節約ができるし、話が中断されなくて、いい。ガーゲンさんは、講演の最初に、「日本語で話せればよかったのだが、英語で話すことを許していただきたい」というようなことを言っていて、社交辞令かもしれないが、その態度に好感を持った。

その一方で、話題提供者がすべて日本人、聴衆の99%も日本人なのに、英語を使っているシンポジウムもあった。話題提供者も「司会から英語で話すように言われたのでそうするけれども、もしわからないところがあったら遠慮なく日本語で質問していただきたい」というようなことを英語で言っていた。コメンテーター2人が日本語を解さないという事情があったのかもしれないが、彼ら2人に通訳を付ければそれですんだような気もする。なんだか不思議な光景であった。

さすがに日本心理学会は参加者が多い。大学・大学院時代の友人にたくさん会うことができた。もう一日でもいたら、エネルギーもだいぶ回復したかもしれない。しかし、雷鳥号で富山に戻ることにした。