エスペラント学会の理事会のために東京に行って来た。一泊であわただしい。
推薦してくれた人がいたので、理事になった。ただの名誉職のためなら頼まれたって理事なんかにはならない。しかし、学会の論文誌『エスペラント研究』の再開という目に見える目標があったので引き受けることにした。
この歳になって、理事とか評議員とかの役目が回ってくることがあるけれども、正直言ってペイしない仕事だ。もちろんペイしないから「社会的活動」としての価値があるのだろう。ボランティアに近い。それにしても、立候補してまでこうした役職に就きたい人がけっこういるという事実はどうなんだろう。もちろんすばらしいと思うけれども、不思議な気もしないでもない。「名誉よりも実質」という自分のポリシーのせいだからだろうか。世の中のためになる仕事をして、そしてそれがペイするようになっていれば一番いいのだけれども。
エスペラント学会の論文誌については、編集委員会を構成するところまでこぎつけた。2003年3月の発行に向けてスタートする。問題は論文を投稿してくれる人をどうやって発掘するかという一点だ。しかし、これについては私は楽観的だ。すでに大学の修士や博士レベルでエスペラントや言語問題についての論文を書いている人がいる。
エスペラントの論文誌ができれば、それを見て研究をしようとする人たちも出てくるだろう。そうやって学術レベルでもエスペラント運動に寄与できるようになるといい。