KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ほぼ10年ぶりのキャンパスは

ほぼ10年ぶりのキャンパスはきれいだった。キャンパスができたばかりのあの頃は、なんとなく殺風景で、寒々としていた。私の記憶の中に残っているのは、「夜の闇の中に浮かぶキャンパス」というイメージばかりなのだ。きっと、そのときの自分の心の状態を、反映しているんだろう。確かに、あのときは自分がこれからどうなっていくのか、先が見えなかった。

きょうのキャンパスは、もう春休みで学生もほとんどいないにもかかわらず、昔のイメージよりも、明るく、豊かだった。広々としたグラウンドは誰でも受け入れてくれるような感じがした。昔は、どうにも無機質で冷たく思えた建物も、人が入ってこなれてきた感じがした。その割には、薄汚れることなく、掃除が隅々までいきとどいている。

私が入ることになる、工事中の研究室を見せてもらった。建物の最上階で、見晴らしがよい。いい仲間と、いい仕事ができそうな気がしてきた。