KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

レクチャーが恋しくなる

きょうの統計学のテストをもって授業は全部終了。

早稲田では、全学共通のシートを使って授業評価を行っている。シートは2種類あって、ひとつはマークシートによる5段階評価で、もうひとつは良い点、改善すべき点を書き込む記述式のものだ。マークシートの方はまとめて送ると集計してくれる。記述式の方は、教員が各自で参照して、反省したり、改善したりするわけだ。

記述式の評価を読んでみると、PSI方式の評価はとても高い。自己ペースでやることがよかったこと。とにかく自分でやらなければ終わらないので、自主的にできたこと。プロクターの人が親切に質問に答えてくれた。などなど。こうした好意的な評価は、これまでと一貫している。

ただひとつ異なる反応があった。それは、できれば「生授業」も聞きたかった、というもので、2、3人の学生が書いていた。この意見はこれまでには出てこなかったものだ。もちろん私は毎回教室に行っているので、「生」でそこにいるのだが、たまには生のレクチャーを聴きたかったというわけだ。

不思議なものだ。通常の授業では、毎回レクチャーがあるわけで、それだと居眠りしたり、おしゃべりしたくなってしまうのだが、完全に自分に任されたPSIだと、かえってレクチャーが恋しくなるというわけである。

ちなみに、PSIのマニュアルには、学生の動機づけを高めるために短いレクチャーをすることが効果的であるという示唆がある。私は今まで、PSIではレクチャーはほとんどしてこなかったのだが。