KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「じさくじえーん」

インストラクショナル・デザインの授業は、中間テストをした。問題は去年と同じ。○○の授業を設計したいので、IDプロセスにしたがって魅力的なプランを書いてほしい、というもの。○○の部分は今年は「卒論の進め方」にした。学生にとって切実な問題であろうし、何よりも私がいろいろなプランを知りたかったりして。

IDプロセスは5つあるので、それぞれを200字で書いてもらって、千字分だ。それを60分きっかりで書いてもらう。オープンブックのテストなので、なんでも見放題だが、じっくり読んでいる暇はない。がしがし書いて、ちょうどいいくらいのペースのはず。テストを終えた学生は一様に「しんどかった」と言う。それでいいのだ。これはテストとはいえ、実は、たくさんのアイデアを出し、それを適度な分量で文章化することのトレーニングなのだから。

採点は、大変だなんだけどね(涙

この授業は最後の20-30分を取って、近くの人と議論してもらっている。その内容は全部ワークブックに書くようになっている。中間テストの終了時に、そのワークブックも回収した。議論の内容をチェックして、成績に加点するためだ。

300人いるので、ワークブックも山のようになる。しかも来週には返さなければならないので1週間で見なければならない。これは何か別の対策を立てた方がいいような気がしてきた。

ワークブックの討論記録が加点されることを知って、あわててこれまでの議論を1人ででっち上げるものも少なからずいる。他の人からのコメントを書く欄があるのだが、そこまで自分で書いてしまうというパターンだ。いわゆる、「じさくじえーん」である。「他の人も皆私の意見にうなづいてくれた」だって? ばればれなんだよな。