KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

何かを学ぶことそれ自体の楽しみ

アフォーダンスについては深く突っ込まないことにしているので、ここら辺で。それよりも同じ日に書いてあったこのことが面白いです。http://d.hatena.ne.jp/pockapoka/20050417#p2より。

でもでも、某とあるクラス指定必修科目の授業の最初の方の時間でコードネーム「洗脳大作戦」を実行する中でわたしが学生に伝えようと考えているメッセージは、まさに

社会に出たとき必要になるかどうかとか、世の中で役に立つかどうかとか、それを勉強することに意味があるかどうかとか、そういうことはとりあえずあっちに置いておいて、何かを学ぶこと、何かを少しでも身につけることそれ自体の楽しみに、もう一回だけ賭けてみませんか

ということに他ならないのでありました。

正統的インストラクショナルデザインでは、社会や世の中や生活と、まさに今学ぼうとしていることの関連性(relevance)を最大限強調するわけですが、それは教える側の戦略のひとつであって、学ぶ側は、関連性がどうあれ、一度何かを新しく学ぶ喜びを知ってしまえば、そのまま突っ走るような気がします。関連性は、この意味で「月を差す指」なのかもしれません。「何のために学ぶか」という問いは「何のために生きるか」という問いと同様に、その中には答えがないのかもしれません。