ペーパープロトタイピング 最適なユーザインタフェースを効率よくデザインする
- 作者: Carolyn Snyder,黒須正明
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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リモコンのデザイン、PDAの画面デザイン、Webアプリケーションのデザインなどを紙の上で(あるいは模型で)操作をシミュレーションしながら行うことによって、速く、コストをかけずに良いデザインをすることができます。その具体的な方法を具体例とともに解説した本です。
私の関心は、インタフェースから少し離れてしまっているのですが、教育用ソフトのデザインにももちろんこの手法は使えるわけです。事例として出てきた、遠隔教育のための学習環境のデザインでは、3次元のキャラクターを登場させると学習を促進させるどころか、阻害していたことが分かったそうです。つまり、教育ソフトではテレビゲームのようなインタフェースはとるべきではないと。アバターを使えば、学習者はそれを設定することに時間をかけ、肝心の学習の時間が削られるようです。なかなか示唆的です。
教材開発の時に、1対1で形成的評価をしますが、ペーパープロトタイピングはそのような目的のためにも使えそうです。