三田紀房『ドラゴン桜』

ドラゴン桜(9) (モーニング KC)

先にテレビドラマの方に引き込まれていましたが、原作となったマンガを９巻まで読みました。

大学受験さえままならないと思われていた高校生が、東大合格にチャレンジするという成長物語です。その下敷きに、認知心理学に基づく効率の良い勉強法や、臨床心理学からの知見などが使われていて、面白いです。

たとえば、７巻で出てくる、複雑な構造を持つたくさんの事柄を覚えるための工夫である「メモリーツリー」はマインドマップ（http://d.hatena.ne.jp/kogo/20050711/p1）の適用例ですし、９巻で出てくる「ほめ方」や「アイ・メッセージ」などは臨床心理学からの知見でしょう。こんなふうに、マンガの中から、心理学的な根拠を探すという作業は面白いものになるかも知れません。