KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ジェラルド・ワインバーグ『ワインバーグの文章読本』

ワインバーグの文章読本

ワインバーグの文章読本

文章の書き方の本は、大きく分けると、なかなか書けないライターに勇気を与えてくれる本と、こうすれば書けるよとレシピを与えてくれる本がある。ワインバーグ先生の本は、その両方の側面を持っている。

私が考えてきたことと共通しているものをいくつか見つけて、ちょっとうれしい。たとえば:

  • つなぎの言葉を入れて「壁」を作ること。
  • 始めから書き始めないこと。(最初が一番難しいから)
  • アウトラインを使わない。使うなら、全体の構成をチェックする途中の段階で。
  • タイトルは最後に決めること。

といったところ。

  • 自然石構築法では、アイデアを「石」として使う。おもしろいと思った文章、写真、図、引用、絵、参考書などの断片である。これらの「自然石」を集めて、論文、レポート、本、台本といった「壁」を作る。
  • わたしは外を歩くときには、8x13センチのメモ用紙と少なくとも2本のペンをいつもポケットに入れ、自然石に反応したら5秒以内にメモできるようにしている。
  • そこで、わたしはかならず何の思い入れもない仮題を使うようにしている。
  • 完璧ではない文章を出版してもかまわない。まずまずの出来で、一貫した目的があれば。
  • アウトライン・プロセッサを使うとよい。本を最初から最後まで構成する手段として使うのではない。執筆プロセスの途中で、要素を動かし、構成をテストするために使うのだ。
  • わたしが何事も最初から書き始めないのはそのためだ。
  • これほどまでに文章にモルタルを使うことはおすすめしないが、これらのつなぎを見れば、こちらの望むとおりに読者を動かす方法がわかるはずだ。