佐渡島紗織・吉野亜矢子『これから研究を書くひとのためのガイドブック』

これから研究を書くひとのためのガイドブック ライティングの挑戦15週間

著者から献本いただきました。ありがとうございます。

この本は２部構成で、第１部「文章編」は15章、第２部「論文編」は24章からなっています。前半の「文章編」は、大学新入生がレポートなどの学術的な文章を書くために必須の内容を扱っていて、ちょうど15週で完結するように使うことができます。また、後半の「論文編」は、それから一歩踏み出して研究をどのように進めていくかというところまで踏み込んだ内容になっていますので、卒論や修論を書いていこうという学生にぴったりです。つまり、大学に入って、この一冊を持っておけば、新入生の頃から卒論を書く頃まで長く役立つということですね。

各章は、例文が豊富で具体的に語られています。また、練習やアクティビティの課題が付けられていますので、授業中に練習したり、独習者が確認したりするのに便利です。ただ読むだけでは書き方は上達しませんので、こうした練習問題が入っているのは大変役立ちます。また授業でテキストとして使う場合も有用です。

というわけで、授業で使うテキストとしても、また独習用としてもお勧めの本です。