KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

パーマー、ワイブラウ編著『コーチング心理学ハンドブック』

コーチング心理学ハンドブック

コーチング心理学ハンドブック

コーチング心理学について概観できるハンドブック。コーチングが、カウンセリングのように広まっていくための基礎となる本だろう。

コーチング心理学全体としては、まだまだ混沌としているし、心理療法・カウンセリングの世界と同様に、さまざまな流派が並立している。しかし、この本を通読すれば、混沌とした世界もある程度すっきりと見渡すことができるだろう。

プロの仕事としてコーチをやっていこうとする人は、心理学をきちんと学んでおく必要があるということは明白だ。そのためにもこの本は役立つだろう。

以下、内容についてのメモ。

  • コーチング心理学とは
    • 大人および子どもの学習について、
    • 確立された心理学研究法に基礎をおくコーチングモデルの支援を受けて、
    • 個人生活での安心や満足、
    • 仕事の場での活動能力を高めることをめざす。
  • 包括的コーチン
    • 理論と自分の世界観の統合
    • 心的問題を扱うことに熟達する
    • コーチング関係は、コンサルテーションやカウンセリングの階層的関係とは違う
  • コーチング心理学者が使うアプローチ
    • 解決焦点化(67.9%)
    • 認知行動的(60.6%)
    • 目標焦点化(45.9%)
    • 行動的(45.9%)
    • 認知的(42.2%)
    • 人間中心的(39.4%)
    • NLP(33%)
  • コーチングの6段階
    • 1 契約
    • 2 関係の構築
    • 3 アセスメント
    • 4 フィードバック
    • 5 目標設定
    • 6 実施と評価
  • カウンセリング-心理療法とコーチングの違い
    • 初期の動機づけ:心理的問題、機能不全を取り除く:生活の質を高め、活動能力を改善する
    • 介入の状況:生活のいずれか:目標により明確
    • 変化への期待:きわめて不満足からほどほどの満足:ほどほどの満足からよりいっそうの満足