KogoLab Research & Review

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【ブログ】中堅看護師研修:「4時間があっというまでした」

2022年10月24日(月)

10月20日(木)に国立病院機構近畿グループの21施設の中堅看護師長研修をZoomで行いました。午前2時間、午後2時間の計4時間でした。参加者は29人でした。

この研修は、前回は、2019年11月1日(金)13~17時の4時間、大阪医療センターにて実施しましたので、3年ぶりの開催です。今回はZoomなので、ワークがうまくいくかどうかはかなり賭けでした。しかし、ブレイクアウトルームをいくつか回ってみたところ、うまくいったような気がします。

## アドラー心理学をベースにした社会情動スキルのトレーニング

内容は、アドラー心理学をベースにした社会情動スキルのトレーニングです。アドラー心理学の中心概念である、劣等感とその補償(=自分が何を目指しているのかを理解し自己訓練する)、ライフスタイル(=相手を観察し理解して協力関係を作る)、共同体感覚(=「なかまとできる」感覚を作り、実行する)をベースにして、職場の人間関係とチームワークを作ろうというものです。

これは看護師に限らず、どんな職種、どんな職場でも適用できる汎用性のあるものだと考えています。

## 研修設計のポイント

今回の研修設計のポイントは次のようです。

### 全体の構成

- 1時間でセッションを区切る
- 休憩を10分入れる
- 今回は4時間なので4セッションで構成した

### 各セッションの構成(マイクロフォーマット)

- ここまでのまとめとイントロ(10分)
- ワークのデモンストレーション(10分)
- 4人ずつブレイクアウトしてワーク(15分)
- 全体でワークのシェアを1, 2人にランダムに指名(10分)
- ワークの意図と解説(10分)
- 合計55分

### プレゼンテーション

- 今回はスライドもマップも使わなかった
- GoodNotes5で作成した手書きのシート(A4横置き)を共有して提示
- 手書きシートは、拡大縮小できるので柔軟性がある
- 今回は、やらなかったけれども、手書きシートを書きながら説明するのも(時間はかかるけれども)いいと思う

こうした研修をやっていて、いつもいただく感想は「4時間があっというまでした」。これは、参加者が研修に没入していたという証拠なので、うれしい感想です。