KogoLab Research & Review

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【アドラー】新潟にてアドラー心理学の研究会

2024年4月27日(土)

新潟にてアドラー心理学の研究会。新潟は上越新幹線で2時間強で来れるので関東からは本当に近い。田中角栄はすごかった。

参加者は8人。梅ちゃんが徳島から来ているのはサプライズだった。今回のテーマはTEA(複線経路等至点アプローチ)をアドラー心理学で使ってみたらどうなるかという話。2023年10月広島での日本アドラー心理学会でけいちゃん、ひーちゃんとお茶をしているときに決まった。

クライエントの人生経路を聞いて、それを可視化するのにTEAは便利なので、ロングスパンでの振り返りをするときに使ったらどうかという着想。その分岐点での決断にライフスタイルが反映されているだろうから、早期回想でライフスタイルを診断しながら使うといいかもねという話になって整理がついた。

TEAの三層モデル「信念/記号/行為」は、アドラー心理学では「私的感覚/言語化/行為」と移し替えられるから、このモデルを取り入れるのは自然だ。この言語化をするときにカウンセラーからある種の介入をするということになる。記号は文化からやってくるので、これはつまり、アドラー的な文化・思想を言語ツールとして提供するということになる。

それから、早期回想は6-10歳くらいまでの初期の記憶を扱うとされているけれども、最重要観察記憶(Most Memorable Observation, MMO)は、それ以降でもOK。だからMMOをTEAの分岐点での決断のイメージとして用いるといいのではないかという着想も得た。

そんな感じで3時間を議論で埋めた。大学院レベル以上のゼミだった。