KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【中野】「アドラー心理学ゼミナール」のシラバス

2023年11月28日(火)

はこだて未来大学の冨永先生がたまたまこちらに来ていたので、所沢で蕎麦を食べながら飲んだ。大河ドラマの話題などで盛り上がった。来年のワーケーションは釧路でしようということになった。

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2024年4月から始まる中野エクステンションセンターの「アドラー心理学ゼミナール」のシラバスの依頼があったので書いた。月一回の土曜日3コマ(10:40-16:35)で4-7月の4回。日程も決まった。4/20, 5/18, 6/15, 7/6。定員は25人とした。

講義概要

この講座では、アドラー心理学の全体像とその理論を理解し、自分の人生に役立ててもらうことを目指しています。そのためにゼミナールという形式で進めます。ゼミナール形式とは、受講生同士が小さなグループで議論して、その内容を全体に共有するという活動をしながら進めていくものです。ただ講義を聞くだけではなく、その話題を自分の問題として考えていくところにゼミナール形式の特徴があります。そして考えた内容を受講生の前で発表するという機会も設けます。受講生一人ひとりの積極的な取り組みを期待しています。

第1回 2024/04/20(土)

(1) アドラー心理学の理論、概念、技法

・アドラー心理学の理論的な枠組:目的論、全体論、仮想論、社会統合論、個人の主体性について理解する
・アドラー心理学の重要な概念:劣等感とその補償、ライフスタイル、共同体感覚について理解する
・アドラー心理学の技法:早期回想とエピソード分析について理解する

第2回 2024/05/18(土)

(2) 早期回想とその読み取り:所属とライフスタイル

・早期回想とはどういうものか、それが持つ意味について理解する
・具体的な早期回想を分析し、そこからその人のライフスタイルを読み解く
・読み解いたライフスタイルをその人の強みと人生の意味につなげる

第3回 2024/06/15(土)

(3) 感情とそのしくみ:私的感覚と共通感覚

・感情の持つ意味とそのしくみについて理解する
・感情をともなったエピソードを分析し、そこからその人の私的感覚を読み解く
・自分の私的感覚から他の人との共通感覚を見出すためにはどうすればよいかを実践する

第4回 2024/07/06(土)

(4) アドラー心理学の実践と応用:子育て、教育、職場での実践

・アドラー心理学を実践する領域として、子育て、交友、教育、職場を想定し、実践を考える
・アドラー心理学を実践することと人生の意味を見出すことの関係性を考える
・人として十全に生きるとはどういうことかをアドラー心理学から見出す