早稲田大学人間科学部の野嶋先生のOB会に出る。卒業10期生を出したのを記念にOB会を発足させたそうだ。私はというと、実は野嶋ゼミのOB、卒業生ではない。ではないんだけど、なぜか会員にしてくれた。それがうれしかったので富山から飛んできた。
私が早稲田の情報科学研究教育センターの助手をやっていたときに所沢に人間科学部ができた。そのコンピュータの授業を手伝うために所沢にも顔を出すようになった。それがきっかけで野嶋先生の研究室におじゃまするようになっていた。今、自分がやっている研究をするようになったのは、おそらく野嶋先生の影響によるところが大きい。だから正式なゼミメンバーではないが、恩師と呼びたい。
会はにぎやかだった。50人くらいはいただろうか。楽しい2時間であった。
研究室のゼミメンバーというのは、大学院生を除けば、学部生は四年生、三年生だけだから、縦のつながりは薄い。2年以上離れてしまえば、お互いに一度も顔を見たことがないという人々の集団になる。それを、共通の指導教授を持つというただ一点でつながっていく。不思議な縁である。そしてその縁の結び目である大学教員は(もしそれが好きならば)「良い仕事」であるかもしれない。
私の研究室も、正確には覚えていないが、6、7回目の卒業生を出すはずだ。もうそんなになるのかという気がする。みんな今どうしているかな、という思いがわいてくる。ゼミ卒業生のメーリングリストを作って、連絡のつく人たちだけにでも聞いてみたい気がしてきた。