KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ぽぽちゃんを買って、考える

 久しぶりに一家四人で外出する。トイザラスに行く。あいなは料理に興味があるようなので、お料理セットを買ってやる。お料理セットとはいってもビニール製のフライパンや卵焼き、ハンバーガー、グリーンピース、ソーセージが入っているもの。さすがに199円で売っているだけあって、デザインがいい加減である。グリーンピースは私はブドウだと思っていた。

 お料理セットは安くすんだのだが、もう一つの大物は「ぽぽちゃん人形」であった。こちらは3000円ほどした。同じ中国で作っているのにこの値段の違い。この人形の特徴は柔らかい肌触りとのふれこみだが、外見上の特徴は目に白目部分がないことであろう。子供の目は実物でも白目が少ないので、よく特徴をとらえていると言うべきか。

 心理学では、女の子が女の子らしく、男の子が男の子らしく育つのはその環境の要因によるところが大きいと教えている。つまり、女の子はお人形を与えられたので、お人形遊びが好きになり、男の子は電車を与えられたので、電車遊びが好きになるのだと。今のところ、うちではおもちゃはあまり性別による偏りのないように与えている。たとえば、プラレール、レゴブロック、お人形などを雑多にそろえている。しかし、見ていると女の子は自然に料理や赤ちゃんに興味を持つように見える。つまり初期値としてそういうものに敏感に反応するように設定されているような感じがする。

 初めからまったくお人形を排除した環境で女の子を育てたり、あるいは男の子にお人形だけを与えたりすれば、好きな遊びが何によって決まってくるのかがわかるだろう。しかし、それでもテレビから受け取る情報や、友達と一緒に遊ぶことはあまりコントロールできないので、実験としてはなかなか難しいものがあるだろう。やはり発達心理学の研究者は大変だな、などと思う。