KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

何も買わなくてもトイザラス

 連休初日。連休の谷間である月曜と火曜は、休講にはしていないので、今日が連休の初日になる。月曜はもともと授業を入れていない。火曜は学生の出席が悪くなるのではないかと思ったが、そんなことはなく、通常通りの人数だった。前の週に「次は連休の谷間だから休講にしてください」という学生からの要望も聞かなかった。私が大学生だったときは、ダメもとでとりあえず言ってみたような記憶がある。しかし、それでいいのだろう。

 G3ノートにコーヒーをかけてしまったという精神的ショックもあり、本心を言うと、火曜の授業は休講にしたかった。しかし、授業用のファイルが首尾よく救出できてしまったので、気を取り直して授業に出かけたのだった。たとえ「休講にする」という掲示を直前に出しても、うまく伝わらずに来てしまう学生がいて、申し訳ないということもあった(しかも連休の谷間である)。

 妻の話によると、昔の私は休講が多かったそうだ。昔といっても、富山に来て10年目であるから、それくらい前の話である。確かに、その頃はやたらに出張が多かったような気がする。何かというと出張をしていたし、それが自分の有能さの証であるかのように錯覚して喜んでいた。しかし、いつからか平日の出張はめったなことではしなくなり、それにともなって休講もほとんどなくなった。本当に必要な出張というのは限られていて、メールのやりとりで済むものも多い。だから逆に、顔をあわせるということの大切さがわかってくる。そこではメールでは伝えられないものを伝えようとする。

 ということで5/14(日)に東京で「昼下がりおやつオフ」をやりたいと思います。インターネットでは伝えられないものを伝えあいましょう。参加表明は掲示板かメールで。妙な宣伝になってしまった。

 ともあれ連休初日である。とりあえずトイザラスである。何も買わなくてもトイザラスである。トイザラスに行くと平和な気持ちになれる。いい歳をした大人が、キティちゃんグッズ集めに夢中になっているのを見聞きすることがあるが、あの気持ちはわかるような気がする。子供の世界は安心で、安全で、平和だからだ。それは、不安で、危険で、気の休まることにない大人の世界と対比をなしている。

 もし、ディック・ブルーナのキャラクター世界に暮らすことができたら、どんなに幸せなことだろう。それは少々退屈かもしれないが、安全な世界だ。いい歳をした大人がその世界にあこがれるのは、それがユートピアだからだ。野蛮でスリル満点の現実世界からの逃避先が、子供のキャラクター世界というわけだ。

 子供はディック・ブルーナの世界に暮らすことができる。もちろん親は「そんなに甘いもんじゃない」ということを叱ったり、たたいたりして教えるわけだが。