サバティカルなので授業のことを考えなくてもすむというのは大きい（ただし，大学院授業はある）．感覚的に言えば，脳のスペースがその分だけ空いているという感じ．慣れた授業であっても，また，オンデマンド講義を収録済みであっても，実際に授業が始まると，脳の片隅でそのことを考えないではいられない．だから，完全に授業のことを考えないでいられるというのは意外に大きな効果だ．
とはいえ，今年度の講義要項の冊子を手にとって，いざ自分の授業が「本年度休講」になっているのを見たら，ちょっと寂しかったな．なんやかや言っても，たぶん，私は授業をするのが好きなんだと思う．実際のところ，授業をするのはしんどい仕事だとは思うけれども，授業のプランを練ったり，ちょっとした工夫を実行してみたりするのは楽しい．しかし，そうしたところで，100%の受講生が満足する授業ができる可能性はほぼゼロに近い．それでもいろいろ試してみるのが好きなのだ．まあ，受講生にとっては，はた迷惑な話かも知れないのだけれど．
