KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

毎回15分程度のビデオで課題を示して進めた今期のゼミの感想をゼミ生に聞いてみました。

春学期のゼミは、7/18(土)のワールドカフェ(向後ゼミの合同研究発表会)を打ち上げて、終了となります。

今期のゼミは、毎回15分程度のビデオを予習としてみてもらって、そこで示されているホームワーク(宿題)をやってきてもらいました。ゼミはそのホームワークの検討からスタートするという段取りでした。

その結果、ゼミは大変だったようです。毎回、ゼミの冒頭で実施している「ゼミ会議」で、今期のゼミの感想を聞いてみましたので、以下に掲げます。通学生ゼミ生の正直な感想が現れていると思います。

  • 予習,実習,復習ができてよかった.進みが早くて辛かった
  • 授業でチェックしてもらえるので,一段階ずつ終われるところがよかった.ビデオはなんども見られるのでよかった.個人的には好き.スケジュールがきつかった.テキストがあったので,まだ理解できた.
  • ビデオは予習として見ることで,次に何をやるのかがわかって進められた.ビデオの長さも一番集中が続く長さでよかった.それ以上長くなると見なくなりそう.ビデオだけだとわからないことがあった.授業をみんなで受けられたらよかったかも.
  • 予習が大事.予習する習慣がなかったのできつかった.データリテラシーをきちんとやってなかったのできつかった.がっつり統計をやるとボロが出た.(ゼミ生の名前)がいてよかった.
  • しんどいと思った.一学期中に一周できるのはよいと思った.ゆっくり一回やるより,早く2回やるほうがよい.ゼミに割ける時間がなくて,その点がきつかった.休んだら大変だった.ビデオに関しては,課題が漠然としていたように思う.具体的に「これをしてこい」とかがあるとわかりやすいと思った.
  • ビデオが長いと集中力が切れるので,長さはちょうどよかった.卒論のイメージがつかめなかったので,簡単な例がほしかった.課題をやる時間を作ったが,それでいいのかな?という不安があった.毎週のゼミで遅れている人がいないかどうかを確認してくれるのはよかった.みんなと一緒に進めていくのはよかった.ツールの使い方,データの解釈の仕方がビデオだけではわからなかった.
  • とにかく必死だった.ビデオとテキストの両方があったので,ビデオだけよりもよかった.
  • ビデオだけだと意味わからない単語ばかりで見るのが嫌だった.SPSSも本があったからわかったけど,先生のビデオだけだとわからない.
  • ビデオは合理的でよかった.わからないことも授業で質問できるのがよかった.でも自分のライフスタイルに合わない.時間がない.向後ゼミは忙しいという予告がほしかった.
  • 「これでいいよ」という基準がほしかった.序論とかも見てほしかった.学生同士のチェックだと不安.

全体をまとめてみると、以下のように評価できるでしょう。

  1. 15分程度のビデオは集中できる長さでよかった。→ビデオはこの作り方でよさそうです。
  2. ゼミの進行はきつかったけれども、これで1周できたのはよかった。→たとえ進行が速くても、研究のサイクルを2周、3周と回していく方がよいことは納得してもらえそうです。
  3. 課題をもっと具体的に出す必要がある。→このビデオが、通学生、eスクール生、大学院生の幅広い人たちを対象にしたものなので、少し曖昧にする必要がありました。課題の指示はビデオとは別に詳しく提示する必要があります。
  4. 操作手順を説明したビデオは別に作る必要がありそうです。→たとえば、「Black-Boxでの因子分析のやり方」や「js-STARでの一要因分散分析と多重比較のやり方」などの操作手順を含んだ解説ビデオです。
  5. フィードバックを多重にしていく必要があります。→現在も、学生同士のピアレビューをしてから、TA/教育コーチのフィードバックをするという形にしています。これをより緻密にシステム化していく必要があります。