KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

仲間の経験から学ぶこと

2021年3月3日(水)

ハローひな祭り! 向後です。

ジュディス・リッチ・ハリス『子育ての大誤解〔新版〕――重要なのは親じゃない』という本を読んでいます。

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著者は、子どもが多くのことを学ぶのは同年代の仲間からであって、親から影響を受けることはそれほど大きくない(だから気楽に子育てしても大丈夫!)ということをさまざまなデータを示して主張します。

これは、先生と生徒という関係でも言えるかもしれません。先生が何をいうかよりも、まわりの仲間がどう行動するかを観察して、そこから多くを学んでいます。

ゼミでも、先生が示したことよりも、ゼミ生の中の有能と目されている学生が書いたレポートがお手本とされて、ちょっとしたミスも他のゼミ生のレポートにそのまま正確に伝承されるということがよくあります。

でもこれは特段悪いことでもありません。仲間集団の文化というのはこのようにして作られるからです。そこでは、親と同様、先生の影響力もそれほど大きくはないのです。むしろ、仲間の経験から多くを学ぶ能力を持つことの方が生き延びのためには重要だと言えるでしょう。

では、良い一日を!

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