KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

赤ちゃんは目覚まし時計

 最近、早起きになっている。だいたい7時から8時の間には目が覚める。これは赤ちゃんのおかげである。赤ちゃんは、眠りにつく前にひとしきり泣き、目が覚めてからもまた泣く。したがって、こちらとしては、赤ちゃんが眠りにはいると同時に自分も熟睡に入り、赤ちゃんが朝泣き出すのと同時に目が覚めるのである。

 今日の新聞記事によると、アメリカ人はたいてい寝不足だとのこと。これは、睡眠時間は短い方がよく、美徳だと思われていることに関係がありそうだという。偉人はたいてい勤勉で、睡眠も短いといわれるが、アインシュタインは十時間寝ていたという事実はあまり言及されない。

 寝不足現象は「がんばり」が好きな日本人にもまたあてはまるだろう。よく昼間眠そうな人がいるが、本人は睡眠時間を削ってがんばっているつもりでも、端から見るとぼーっとして無駄な時間を過ごしているとしか見えないということに気がついていない。

 3月にはいって、学生とするバドミントンの頻度を週一回から二回に増やした。バドミントンを3時間やった翌日はかなり身体が痛くなるので、ちょっとしんどいかなと思ったが、やってみればそれほどのことはなく、かえって快調である。身体が運動することに慣れるのである。始めてみれば人間はどんなことに対しても、慣れる。

 人間があらゆる行動や環境に慣れるとすれば、がんばるという心的努力も慣れの成果である。そして「がんばれば、たとえ成果がでなくても自分を許してしまう」というのも慣れの成果である。これを次のような思考様式に変更するのは、それこそ少しのがんばりが必要だが、できないことではない。

「自分ががんばったかどうかは他人にはわからないのだから、がんばりを訴えるのではなく、他人の目に見える具体的成果を重視する」