先週も書いたが、去年のアメリカ滞在の日記を少しずつWebページに移している。元々はテキストエディタで書いてメールで知人に送っていたものだ。Webページに移しながら自然にその内容を読んでしまうわけだが、そのときに感じたこと、考えたこと、驚いたこと、感動したことなどが生き生きとよみがえってくる。特に今日作成した部分に含まれるジョージア大学を案内されたときのことが思い出された。
あのとき、正直「これはかなわないや」という気持ちがした。大学院も含めたアメリカの大学教育のシステムのことである。教員は実によく勉強し、仕事をする。学生も負けずに勉強し、仕事をする。日本の大学生が勉強しないのは、端的には教員が怠けているからであろう。教員は自分も勉強しないし、したがって他人を勉強させる方法を知らないのだ。「勉強しろ」と言うだけでは他人を勉強させる方法を知っているとは呼ばない。勉強を自分でしている人は、他人に「勉強しろ」とは言わずに、常に具体的な課題を出す。勉強とはいつでも具体的な課題であるからだ。
