KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「実現できる抱負」は実現できたか

 去年の新年の日記を読み返す。そのころはChiharuNewsという名前の不定期の日記だった。Web日記は過去を振り返ることがワンクリックでできてしまうので、すばらしいというか、恐ろしい。そこには「実現できる抱負を考える」と題して、次のような一年の抱負が語られていた。実現できるような抱負でなければ意味がないと断じて、考え出した一年の抱負であったが、果たして実現できたのだろうか。

  • 歩き遍路にいく
  • 投稿論文を一本書く
  • 教材を一つ作る
  • 本を一冊書く

 まず「歩き遍路にいく」。これは実現できなかった。17番で止まったままである。決心しないでいれば、なんやかやと雑務が入ってくるのである。それを断ち切って、ただ歩くためだけに三日間を空けること。そうして心の埃を払い落とすこと。今年は実行したい。

 二番目の「投稿論文を一本書く」は筆頭という意味では実現できなかったが、共著者としてはできた。今年は自分の指導学生の投稿をバックアップをするとともに、自分が筆頭の論文を一本だけ書く。

 三番目「教材を一つ作る」は実現できたと言えるだろうが、教材というのはこれで完成ということがないので、目標とするには難しいかもしれない。しかし、いずれにしても、すでにできている教材は改善されているし、まったく新しい試みも進めることができた。

 最後の「本を一冊書く」だが、これはダメだった。本の一章を担当して書いたものならばいくつか出たのだが、自分の企画で書こうとする本は出なかった。というか原稿もできなかった。だから、今年こそはこれを実現したいと思う。

 ということで、今年の抱負は次のようにすることに決めた。

  • 歩き遍路に行く
  • 自分が筆頭の投稿論文を一本書く
  • 自分で企画した本を一冊書く

 こういう目標は、できたかできなかったか、完璧に明らかになるのでなかなかいいのではないかと思う。実に教育工学的である。