KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

産みの親より育ての親

 妊娠中の妻が高血圧ということで、今週の火曜日から大事をとって入院している。安静にしていないと早産になるおそれがあるとのことだ。

 1歳9ヶ月になる娘がいるので、妻の実家に預けてある。私の家から妻の実家までは自動車で1時間弱のところにある。自宅、職場、妻の実家、入院先の病院をぐるぐると回る毎日になった。

 それで明らかになったことは、娘がおじいちゃん、おばあちゃんにすっかりなついてしまったということだ。そして、その代わりに、父親と母親には実に冷たく(?)なったということだ。私が仕事を終えて、車を飛ばして会いに行ってもそっけないし、妻のいる病院に連れていくと、泣き出す始末。普通は「ママ、会いたかったよー」というようなリアクションをするものじゃないのか。それどころか、ママにさわろうともしない。

 特に最近「じいちゃん、ばあちゃん」という単語を覚えたので、何かあると、じいちゃん、ばあちゃん、である。パパは明らかにないがしろにされている。いや、別に私はすねているわけじゃないんですけどね。

 まあ、これはこれで良い点もある。つまり、実家で「ママに会いたい」ということでぐずることもないし、夜泣きをすることもないということだ。そうやって泣かれたら、じいちゃん、ばあちゃんも困るだろうし、ママも不憫に思うことだろう。

 だが、その心配は一切ないのである! わが娘に限っては、「産みの親より育ての親」なのである。自分を一番かまってくれる大人に対して愛着行動をするのである。まあ当然かもしれない。しかし、それを目の当たりにして、少し感動している私である。