KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

だってタバコ吸っているもん/コンビニバイトの研修

 統計学の「カイ二乗検定」の単元の通過テストの問題。「喫煙は肺ガンの発生率に重大な影響がある」という説を信じている人たちと信じていない人たちに、喫煙するかしないかを答えてもらったデータは下記のようである。これをカイ二乗検定を使って分析しなさい、というもの。検定のほうはともかく、「喫煙と肺ガンとは無関係だ!」と言い張る学生がいる。そのこと自体はこのテストには関係がないんだけれども、「喫煙と肺ガンは無関係」と断言するのは(看護婦さんとしても)ちょっとまずいんじゃないの?

 しかし、その人は「喫煙と肺ガンは無関係」ということを強硬に主張する。僕は、「それは違うんじゃない? アメリカでもタバコ会社に対する訴訟が起こされているし」と反論する。そうしたら、その人は「だって看護婦だってみんなタバコ吸っているもん」と。ううむ。

 学生がコンビニでバイトをし始めたという話を聞く。なんでも、そこのコンビニではアルバイトに対しても、接客の研修があるとのことだ。で、彼は、研修をするのがめんどうで嫌だ、ということを言いたいようだ。というのも、そのコンビニ(ローソン)以外の多くのコンビニでは、バイト対する研修は行っていないということなのだ。

 それを聞きながら、僕は「研修ならいい機会だから受けさせてもらえばいいのに。なんで嫌がるんだろう?」と思っていた。もし接客の基本を研修で身につけることができれば、次に別のコンビニでバイトするときに、自分をアピールするのに使えるだろう。たとえば「ローソンで接客の研修を受けました」ということを言われれば、採用担当の人はかなり惹かれるのではないか。

 研修は確かに面倒くさいかもしれないし、時間もかかるし、お金がもらえるわけでもない。しかし、企業側から言えば、研修ひとつ開くだけでも多額の費用がかかっているはずた。それをタダで受けさせてもらえる上に、自分に何らかのスキルを身につけることができるいいチャンスになるのだ。とすれば、バイトをするのに研修を受けなければならない、というのは雇用される者にとっても良い制度だ。

 我々の多くは「教育はタダ」であると思っているし、面倒なので「できれば早く済ませたい」という要望も強いだろう。しかし、実は教育はタダではない。莫大な費用かがかかっている。