KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

卒論をWeb公開する

卒論をCD-ROM化することを日記に書いてみたら、けっこうそういうことをやっているところがあることがわかった。また、「すでに卒論をHTML化して、Web上で公開している。なぜそうしないのか」というメールもいただいた(ありがとうございます)。

卒論をWeb化ではなく、CD-ROM化することをまず考えたのは、その手間のかかり具合による。私のところでは、卒論はワープロで作成することになっている。ワープロソフトは特に限定していないのだが、マック派であるうちのゼミはクラリスワークス(アップルワークス)の場合が多い。クラリスワークスでもワードでも、ワープロソフトで作成してしまえば、あとはそれをpdfにするプログラムに通せばpdfファイルができあがるので手間があまりかからない。だからpdfファイルにして、それをCD-ROMに収めるのが手軽でいいかなと考えた。

しかし、よく考えてみたら、ワードやアップルワークスにはHTML文書に変換する機能が付いている。レイアウトなどを完全に再現するというまでにはいかないだろうが、とりあえずWeb上で公開できる状態にすることは割と簡単にできるのだった。

98/12/21の日記で「卒論・修論のテーマ交換」という話題を書いた。全国の教員が集まって、テーマの交換をして、各地の卒論生が同じテーマで研究に取り組むという企画だ。

もし全国の大学の卒論がWeb上で簡単に読めるようになれば、自分に近いテーマのものを探すのも楽になるだろう。それによって次々と研究が深まっていくのではないだろうか。これまでは、どんな卒論が書かれていたのかということですら、大学が違えばほとんど知ることはできなかった。

卒論や修論をWeb上で公開することが広まれば、それを集中的にデータ収集して検索できるようにしたサイトも出てくるだろう。適当なキーワードを入れれば、最近何年間で書かれた卒論・修論が検索され、すぐに読めるようなシステムだ。そうすれば先行研究のレビューもより深くできるだろうし、自分がどういう研究をすればいいかという示唆も得られるだろう。

こういう環境になれば、どんどんと優れた卒論が書かれるようになるのではないだろうか。